多くがしてしまう手段と目的の勘違い
「手段と目的を間違えてはいけない」
これを就職活動のときに社会人に言われたり、会社で上司に言われたりすることがあると思います。
なぜそう言われるのか、手段と目的の勘違いとは何かについて記そうと思います。
例えば、Aさんという人がいて、痩せたいと思っているとします。その人が僕に相談をするとします。
Aさん
「痩せたいとは思っているのですが、どうやって痩せればいいのかわかりません」
このときにダイエットのプロフェッショナルだったら、こう言うでしょう。
ダイエットのプロ
「Aさんの場合だったら、XXとYYが一番いい方法だよ。具体的にはZZをして......」
僕だったらこう言います。
僕
「そもそもなぜ痩せたいの?痩せる必要はあるの?」
もしかしたら、
Aさんは好きな人Bさんがいて、Bさんは体型は関係なく、賢い人が好きかもしれない。Aさんはアパレル企業で働いていて、その企業ではすらっとしてないといけないのかもしれません。
その目的によっては、そもそも痩せる必要がないかもしれないんです。なんなら痩せることがデメリットになることもかもしれません。
これが手段と目的の勘違いです。
ただ痩せるだけで満足をするなら、痩せることは目的になります。
しかし、痩せたいと思う理由(目的)がなぜかを考えてみると、痩せるではなく、実は他のことをした方(手段を選んだ方)がいいかもしれません。
「〇〇をしようと思っているが、なぜこれをやっているんだっけ?」
ここを意識することができれば、勘違いをしません。
ここで勘違いしてはいけないのが、就職活動とかである、
人事
「成長は手段だ!目的にしてはならない!」
みたいなことを言う大人の発言を、簡単に鵜呑みにしてはいけません。
目的と手段は明確に分けられるわけではありません。手段でない唯一の目的は、「自分にとって最高の人生を過ごす」こと。これでしかありません。
これは、企業をして自分が好きなビジネスで成功することかもしれませんし、もしくは語弊を恐れずに言うとすれば、自殺によって人生を終了をすることかもしれません。自分が最高に満足できる人生を送ることしか目的になり得ないと僕は思います。それ以外は全て手段になり得ますし、目的にもなり得ます。
このような構造になっている訳です。
なので、
人事
「成長は手段だ!目的にしてはならない!」
ではなく、
人事
「成長を目的としてだけ捉えるんじゃなくて、手段であると言うことも忘れないでね。そもそもなんのために成長したいのかな?成長するには何が必要かな?」
みたいなことであると賢いし、自分の最高の人生設計をするために意味のある会話だと思えますね。
常日頃、
「なんでXXXなんだろう?」(Why so?)
「YYYだからZZZなんだ」(So what?)
が意識できるといい人生が歩めそうですね。
Tomo.