多くがしてしまう手段と目的の勘違い

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「手段と目的を間違えてはいけない」

これを就職活動のときに社会人に言われたり、会社で上司に言われたりすることがあると思います。
なぜそう言われるのか、手段と目的の勘違いとは何かについて記そうと思います。

例えば、Aさんという人がいて、痩せたいと思っているとします。その人が僕に相談をするとします。

Aさん
「痩せたいとは思っているのですが、どうやって痩せればいいのかわかりません」

このときにダイエットのプロフェッショナルだったら、こう言うでしょう。

ダイエットのプロ
「Aさんの場合だったら、XXとYYが一番いい方法だよ。具体的にはZZをして......」

僕だったらこう言います。


「そもそもなぜ痩せたいの?痩せる必要はあるの?」

もしかしたら、
Aさんは好きな人Bさんがいて、Bさんは体型は関係なく、賢い人が好きかもしれない。Aさんはアパレル企業で働いていて、その企業ではすらっとしてないといけないのかもしれません。
その目的によっては、そもそも痩せる必要がないかもしれないんです。なんなら痩せることがデメリットになることもかもしれません。

これが手段と目的の勘違いです。
ただ痩せるだけで満足をするなら、痩せることは目的になります。
しかし、痩せたいと思う理由(目的)がなぜかを考えてみると、痩せるではなく、実は他のことをした方(手段を選んだ方)がいいかもしれません。

「〇〇をしようと思っているが、なぜこれをやっているんだっけ?」

ここを意識することができれば、勘違いをしません。

ここで勘違いしてはいけないのが、就職活動とかである、

人事
 「成長は手段だ!目的にしてはならない!」

みたいなことを言う大人の発言を、簡単に鵜呑みにしてはいけません。

目的と手段は明確に分けられるわけではありません。手段でない唯一の目的は、「自分にとって最高の人生を過ごす」こと。これでしかありません。
これは、企業をして自分が好きなビジネスで成功することかもしれませんし、もしくは語弊を恐れずに言うとすれば、自殺によって人生を終了をすることかもしれません。自分が最高に満足できる人生を送ることしか目的になり得ないと僕は思います。それ以外は全て手段になり得ますし、目的にもなり得ます。

このような構造になっている訳です。
なので、

人事
 「成長は手段だ!目的にしてはならない!」

ではなく、

人事
「成長を目的としてだけ捉えるんじゃなくて、手段であると言うことも忘れないでね。そもそもなんのために成長したいのかな?成長するには何が必要かな?」

みたいなことであると賢いし、自分の最高の人生設計をするために意味のある会話だと思えますね。

常日頃、

「なんでXXXなんだろう?」(Why so?)
「YYYだからZZZなんだ」(So what?)

が意識できるといい人生が歩めそうですね。

Tomo.

 

あなたは友達に何かできていますか?

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あなたは友達に何かメリットを与えることができますか?
そもそも、人間はなぜ人と関係を持とうとするのでしょうか?
僕は、人と関係をもつことによって何かしら自分にメリットがあるからなんです。
これは例えば、

「その人といることによって何かしらの知見を得ることができる」
「その人といることによって新たな人脈を得る可能性が高まる」
「その人といることによって、ただ単に幸福感を得ることができる」

理由は様々です。人によって何をメリットと感じるかも異なりますし、人がそれぞれの友人から得られるメリットも異なります。
ですので、現時点であなたと人と関係を構築できている人は、相手はあなたから何かしらのメリットを感じています。

ここで一つ問いたいです。
あなたは、「〇〇さんと関係を構築したい」と思ったときに、
自分が〇〇さんと関係を構築したいと思うことのみで行動をしていませんか?
逆に言えば、
〇〇さんが自分に対して時間を使ってくれたから、こちらからも何かしらのメリットを与えようときちんと考えた上で関係を構築しようと思っていますか?
おそらく、こんなことをあんまり意識して人との関係を構築することは少ないかもしれません。しかし、このような意識はなるべくするべきでしょう。

例えば、特にまだ関係を構築はできていない人Aさんに、勉強についての相談をするとします。

「Aさん、〇〇に関してわからないことがあるのですが、教えていただきたいのですが、少し時間をいただけますか?

このときに、ただ自分が相談に乗ってもらって満足して終了。みたいなことになっていたとしたら、迷惑な話ですよね。Aさんからしたら、別によくわからん人に対して時間をかけて色々教えてあげて、僕に何か得があるんですか?という話なんです。
上述の通り、全くAさんにとって得がない限りはAさんにとっては時間の無駄になってしまいます。
このような相談みたいなことでも、相手に何かしらの価値は与えるべきだと思います。

また他の例として、友人関係とかでも相手に価値は与えるべきだと思います。しかも友人関係の場合は特に意識できていないなって思います。
日本人は、一般的に「断れない性格の人が多い」とか言われるので、断れないから自分に何もメリットがなくても受け入れてしまうということがあると思います。これは、物理的な距離が近かったり、どこかで会う可能性があったりすると、断った後に、もし会ったら気まずいだろうということを事前に意識してしまうからだったりします。
このような関係は本質的に人との関係を構築できている訳ではないと僕は思います。
ですので、もしあなたが誰かと時間を共有したいと思って連絡をして、相手がOKを出したとしても、OKを出した理由が「断れなかったから」だとかなり危険に感じます。

例えば、「大学時代に、大学の友達(みたいな人)に飲み会に誘われて、断れないから結果的に飲み会に行ってしまった。」ということなどは少なからずあるでしょうか?もしあなたがあるのであれば、相手もあるかもしれません。
はたして、大学を卒業して社会に出てもし物理的な距離が離れても、大学というあなたと相手が接触を起こす機会が無くなっても、その友人関係だと思っていた人と関係を継続できる自信がありますか?

このような関係じゃなく、本当に長い付き合いを相手に対して望むのであれば、何かしら相手のために何か価値を提供する必要があります。相手が断れないからではなく、相手が主体的に自分と関わりたいと思うような価値を相手に対して提供できるようにならなければいけないし、そのような行動をしなければならないと思います。
そうすることで、自分が相手と関係を構築したいと思うのと同様に、相手も自分と関係を構築したいと思ってくれるでしょう。

結論、友人関係、ビジネス関係、その他諸々の関係において、以下のようなことは言えると思います。

「誰かしらの人と関係を構築するためには、相手に何か価値を提供するという利他的な行動をとる必要がある」

これは、人と関わるには、利他的な理由が最優先で行動するということではないです(そもぞも僕はそんな人は存在しないと思っています。これについては、また今度記事を書きます。)。
あくまで自分のため、利己的な理由でいいんです。しかし自分を満足させるために人と関係を持つんだったら、その相手の時間を奪うことを覚悟してくださいね?ということです。

Tomo.

 

別に努力なんてしなくても困らない?

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なぜ努力が続かないのか?
皆、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

「痩せたいのに痩せられない」
「英語力を身に付けたいけどなかなか勉強できない」

僕の中では理由は3つのことを理解していないからであると思うので、それを順に説明していこうと思います。

まず1つ目の理由は、"たとえ努力をしなくても困らないから"です。
努力というのは、自分が受動的に行うことではなくて、能動的に行うことのこをを言うと思います。
例えば、

「自分の所属する会社から、〇〇までにTOEIC900点取りなさいと言われたので、必死に勉強をする」

これは努力とは言わないと思います。努力というのは、例えば、

「自分は将来英語を使う仕事をしたいと思って、そのためには最低限TOEICを900点を取るために勉強をする」

であれば努力をすると言えると思います。つまり、自分がキャリアアップや何かの目標に対して自らがそうしたいと思えるような取り組みに時間を使うことが努力だと思います。
したがって、努力というのは最悪しなくても別に困らないんです。向上するために必要なもので、現状を保つためには必要ないんです。
努力とは苦労する行動のことを言うので、しなくても困ることではないが、目標を達成するためには必要な行動であると本気で思い、そのためならどんな苦労もいとわないという覚悟が無い限り、努力はできません。

2つ目の理由は、"努力をしたところで、その努力が成果に結びつくかどうかの確証を得られないということを理解していないから"です。
努力は、その方向性・量・質が伴った場合に結果に結びつきます。(そもそもとんでもない才能を持っている人は別に考えます。)
ですので、量をこなしていたとしても、方向性がそもそも間違っていたら結果に結びつかないなんてことは往々にしてあります。
しかも、方向性に関しては簡単に見つけられるものではないです。
成果が出ない可能性があるから、努力が無駄になるかもしれない。また、どのくらいの量をこなせば結果が出るのかゴールがわからない。それでも目標達成のためには時間を使うことに後悔はしない。そう思わないと努力できません。

最後に、3つ目の理由は、"結果が出るのに時間がかかるということを理解していないから"です。
感覚的に、1日時間を投資して成果が出るようなことは努力とは言えない気がします。
精選版 日本国語大辞典には、

「力をこめて事をすること。あることを成し遂げるために、休んだり怠けたりすることなく、つとめ励むこと。」

と記載してあります。
国語辞典にも、休んだり怠けたりせずと書いてあるくらいなので、時間がかかるんです。時間がかかることはわかってはいるが、何としてもやるんだというマインドセットがないと簡単に途中で諦めて、努力を辞退してしまいます。

このように、努力ができない理由は3つのことを理解していないからです。

《努力が続かない理由》
・仮に努力をしなかったとしても困らない
・結果が出るか確証が得られないということを理解していない
・結果が出るのに時間がかかるということを理解していない

逆に上記のことを考慮できていれば努力を継続できます。
努力を始める前は、

「別にやらなくても困ることでは無いし、結果が出るのに時間がかかることもわかっているし、仮に続けたとして結果が出るかどうかわからない。それでも目標達成を本気でしたいし、そのためには必要だからやるしかない。」

そう思えるかどうかを一回考えて取り組むといいと思います。

 

なぜ痩せられないのか?

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今回は、ダイエットをしたいしたい言っているのにもかかわらず、なぜダイエットができない人が多いのか?ということについて記したいと思います。
結論から言うと、「別に痩せたいと思っていないから」です。
(今回は、骨格的に無理とか、どの取り組みをしても無理な場合は除きます。)
「おい、お前何を言っているんだ。こっちは痩せたいんだよ」って思うと思うでしょう。
納得ができるように、詳しく書いていきます。
まず、ダイエットはどのようにするのか?ということから記します。
[体重の増減] = [インプット量] - [アウトプット量]
になると思います。例えば、インプットというのは朝食などのこと、アウトプットというのは運動でのカロリー消費などが当てはまります。具体例として、絶食をしながら(インプットを減らす)、ものすごい大量の汗を書けば(アウトプットを増やす)体重は減ります。(格闘家の減量とかがそうだと思います。)このことから、体重を減らす方法は3通り考えることができます。
《体重を減らす方法》
パターン①:インプットを変える + アウトプットを変える
パターン②:インプットを変える+ アウトプット一定
パターン③:インプット一定 + アウトプットを変える
この3パターンしかないと思います。
ここで、これをどのように行なっていくのか、分解して考えていきます。前述の通り、インプットかアウトプットを変える、もしくは両方とも変えればいいので、このように分解できます。
そして、「インプットを変える」と「アウトプットを変える」というのは、さらに分解していくと以下のようになります。(簡単で分かりやすい分解にしました。)このような取り組みが体重を減らす可能性がある取り組みになります。
これらの取り組みの中から最適なものを選んで実行していけばいいわけです。最もいいのは、この中で問題になっているところが分かり(例えば、インプに関しては全体的に問題なく、エネルギー消費をしにくい体になっていることが問題であることがわかる)、その問題に対して適切な対応をする(新陳代謝をあげる取り組みをする)ことです。からしたら、「『ダイエットしたいって言っている人』は、こうやってしっかり問題を考えて取り組みをすればいいのに。」って思ってしまいます。
しかし、この考え方が難しいと思われる方もいるとは思うので、他の方法もあると思います。それは、全て試すことです。全て試せばいいのです。本当にダイエットしたいならば。僕が冒頭で結論づけた、「別にダイエットしたいと思っていないから」というのは、つまり「(苦労をしてやろうと思うほどには)別にダイエットしたいと思っていないから」ということです。このようなことはいろいろな場面で見受けられると思います。
「就職活動が思うようにいかなくて大変」
「稼げるようになりたいけど、何すればいいかわからない」
など...。
そのような人に問いたいのは、
遊ぶ時間を本当に極限まで削って、就職活動をしましたか?」
「稼げるようになるとはどういうことか考え抜いた結果、どうしてもわからなかったんですか?」
基本的には、何かを達成したい場合はやり方は2通りしかないんです。
【何かを達成するためには】
⑴ 頭を使って、効率よく達成できるシナリオを考えて、それを実行する
⑵ 頭を使ってもわからないなら、とりあえず考えられることは全て試す
僕は、これができていない人は、「心の底から目標達成をしたいとは思っていない人」だと思っています。ダイエットをしたいに関わらず、何か目標を達成したいと考えている人は、本当に達成したいのか?を考えてみるといいと思います。  

はたして友達は何人必要なのか?

 

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こんにちは。
タイトルにもある通り、今回は、友達は果たして何人必要なのか?何人の人と関われるのか?ということについて書いていこうと思います。

まず前提として、人と会ってそれなりのコミュニケーションを取れる人の数を友達に入る可能性がある人として定義します。

《友達に入る可能性がある人の定義》
▷友達になる可能性があると言える人:1年に3時間程度は会って会話をする人(留学に行っちゃうとかは除く。2,3年経つと人のことを忘れるとします)
▷2時間程度話すときには1対1のみではなく、複数人での飲み会も含む
▷友達になる可能性がある人には、所謂友人・後輩・先輩などを含む

この定義を元に、友達が何人必要なのか?言い換えれば、自分が関わることができる友達は何人なのか?ということを算出していこうと思います。

まず、自分の時間の使い道を以下に示します。
自分は独身で子供がいなく、極めて合理的な行動をし、無駄な時間は一切過ごさないとします。(こんな人はいないと思いますが。)

おおよその人はこのような生活に近いと思います。
空白の時間で趣味に時間を使ったり、友人に会ったりをするとします。
1年が365日であり、平日は245日、休日(土・日・祝)は120日程度ありますので、1年間にある空白の時間を計算すると、

《1年間に存在する空白の時間》
245日 × 6時間 = 1470時間
120日 × 11時間 = 1320時間
合計:2790時間

僕は恋人がいるので、趣味や月に1回は1日かけてデート、2週間に一回は2,3時間程度のディナーをしたいと思います。また、Netflixやトレーニングなどの趣味の時間を、平均的に平日に2時間程度、休日には5時間程度使いたいです。その時間を算出すると、

《空白時間のうち、恋人と過ごす時間》
12回 × 11時間 = 132時間
(24回 - 12回) × 3時間 = 36時間
合計:168時間
《空白時間のうち、趣味に投資する時間》
245日 × 2時間 = 490時間
120日 × 5時間 = 600時間
合計:1090時間

これらを合計すると、
168時間 + 1090時間 = 1258時間

存在する空白の時間からこの数値を引くと、
2790時間 - 1258時間 = 1532時間

この時点で、友達に入る可能性がある人の定義に即している人それぞれに均等な時間を使った場合は、
1532時間 ÷ 3時間 ≒ 510人
510人くらいはそのような人がいても大丈夫ですね。当然感じると思うんですが、これは最低限の時間を共有する人が510人であって、当然もっと時間を共有したいと思う友達はいると思います。
僕自身、学生団体をやってたときの後輩から、「東京で就職したら、月一でご飯行こう」と言われており、僕もその後輩とはそのくらい時間をともにしたいと思います。また、他にも僕は頻繁に会いたいと思う後輩や同期や先輩がいます。ですので、510人からさらに減っていきます。
ここで、人の種類を4パターンに分けて考えたいと思います。

《友達のパターン》
▷友達A群
最低でも月に1回は5時間程度時間を共有にする(2時間程度のディナー×2件)
→ 1年に60時間
▷友達B群
最低でも2ヶ月に1回は5時間程度時間を共有にする
→ 1年に30時間
▷友達C群
最低でも半年に1回は5時間程度時間を共有する
→ 1年に10時間
▷友達になる可能性があるD群
最低でも年に1回は3時間程度時間を共有する
→ 1年に3時間

ここで、上記を考慮して方程式を作り、幅を含む中で何人の友人と会えるかを考えます。

会える友達の数
= ([A群a人] × 60時間 + [B群b人] × 30時間 + [C群c人] × 10時間 + [D群d人] × 3時間) / 1532時間

僕の場合、A群に属するのが5名程度、B群に属するのが5名程度、C群に属するのが10人程度くらいパッと思いつきます。これを考慮すると、D群の人数は、

D群の人数 
= 1532時間 - (5人 × 60時間 + 10人 × 30時間 + 20人 × 10時間) / 3時間
= 732時間 / 3時間 ≒ 244人

したがって、僕の場合ですと、

A群:5人、B群:5人、C群:10人、D群:244人

このような構成になります。D群は友達というよりかは友達になる可能性がある人です。来年から社会人になって1年を過ごすと、この群から、尊敬できる先輩、志の高い優秀な同期、2年目以降になれば時間を費やしたいと思う後輩がいると思うので、A群〜C群に入ってくる人(先輩、同期、後輩)が間違いなくいると思います。

こう考えると、自分が本当に友達と言えるくらい時間を過ごせる人は思ったよりかは少ない気がします。且つ、いろんな人と濃密な時間を過ごしたいと考えても、50人、100人に対してそれをこなすことは極めて難しいと思います。ですので、日々誰と時間を過ごすのかを考えることが非常に重要だと思います。
今回はあくまで僕の例なので参考程度にしてください。

 

【就活】外資系コンサル志望者向けの優良書籍8選

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こんにちは。
自分が外資コンサル中心に就職活動をしていたので、コンサルという職業の理解を得られる、また選考に役立つ書籍を紹介しようと思います。勧めたい本はかなり多くあるのですが、「勧める本30選!!!」みたいになるとあまりに多くて読むのが大変なので、今回は僕がお勧めするのは8冊に絞りました。

外資コンサルという職業の理解を得られる書籍》
外資系の流儀(コンサルというよりは外資系について)
⑵ 戦略プロフェッショナル
⑶ プロフェッショナル原論
⑷ 戦略「脳」を鍛える

外資コンサルの選考対策や思考法に関する書籍》
⑸ 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
⑹ 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
⑺ 論点思考
⑻ 戦略コンサルティングファームの面接試験

外資系の流儀
外資系の流儀 (新潮新書) | 佐藤 智恵 |本 | 通販 | Amazon
新卒でNHKに入局 → 米国でMBA取得 → BCG入社 → 外資系メディア企業入社 → 独立 という経歴の佐藤さんが様々な外資系企業出身者やヘッドハンターから話を聞き、外資系の実態を記しています。
就活始めたてであまりわからない外資系の雰囲気をなんとなく把握するには良い本だと思います。

⑵ 戦略プロフェッショナル
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ
BCGの国内採用第1号であり、事業再生のスペシャリストである三枝さんの実体験に基づく読み物であり、お高くとまって見られるコンサルの泥臭い仕事や社内政治、また人間関係などが非常にリアルに描かれていて、一気に読み終えてしまいたくなる良書。

⑶ プロフェッショナル原論
プロフェッショナル原論(ちくま新書)
マッキンゼー出身の波頭亮さんの著書で、経営コンサルティングにおけるプロフェッショナルとしての考え方や姿勢などが書かれている。近年、「〇〇コンサルタント」となんでもかんでもコンサルタントと名乗る職業が増えてきているが、それらとは違う、どのようなマインドセットを持つべきかということがこの本からは学べる。

⑷ 戦略「脳」を鍛える
戦略「脳」を鍛える―BCG流 戦略発想の技術
2005年から2015年までBCG日本代表を務めた御立尚資さんが戦略を考える上での重要な考え方、コンサルタントならではの考え方が記されています。この本は、思考法について多く書いてある所謂勉強本なのですが、自分的にはこの本における御立さんの言葉から、BCGの社員に対しての誇りがかなり感じられるところが良いところであると感じています。

⑸ 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
コンサルを受ける就活生の誰もが知ってる本です。「フェルミ推定って何?」という方。ちょっとした練習をしたいという方には必ず取り組んで欲しい本です。回答の流れを完璧に覚えるのではなく、因数分解のセンスや推定の感覚を養うためには良書だと思います。

⑹ 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
こちらは上記の本のケーススタディ版です。こちらも、フェルミ推定をある程度勉強した上で、続けて勉強すると良いと思います。ビジネスケースには、ある程度切り口のパターンが決まっているパターンが多いです。この本で演習を積んで、実際のケース面接では応用できるようにしましょう。

⑺ 論点思考
論点思考 | 内田 和成 |本 | 通販 | Amazon
2000年6月から2004年12月までBCG日本代表を務めた内田和成さんが、論点(イシュー)がいかに問題解決において重要かを記した本です。解決策を考えることよりも正しい論点を設定することの方が断然重要であり、その論点を意識した思考をどのようにすれば良いのかを詳しく書いてある良書です。
安宅和人さんの、「イシューからはじめよ」も同じくらい良い本です。

⑻ 戦略コンサルティングファームの面接試験
戦略コンサルティング・ファームの面接試験
この本は、新卒採用のケース面接で使えるというよりかは、長めの面接やジョブで使えることが書いてある本です。ビジネスケースのパターンによって何を考慮して分析をしていくべきか、どのようなディスカッションの進め方をしていけば良いか、がかなり詳しく書いてあります。東大生が書いたシリーズを読んだ後に読むと良い本です。

上記の本を読んでおけば大体のことは把握できると思います。(お前もまだ学生の身分で偉そうに...とかは無しでお願いします)。
外資コンサル志望の就活生。近年一気に人気になっているので、頑張ってください。

 

【就活】グループディスカッションにおける勝利条件

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2021卒の就活生に向けて、グループディスカッション(以下GD)で落ちることがないように、参考になる情報を共有しようと思います。(自分がある程度得意だったので)

まず、就職活動では主に以下のような選考フローになっていると思います。

ES → 筆記試験(またはWebテスト) → GD → 面接(複数回) → 内定

この中でも特にGDは、「優秀な人が通過させる」というよりは「優秀でない人を落とす」という段階であることが多いでしょう。
(例外として、外資系戦略コンサルや外資投資銀行みたいなところだと、そもそも受ける母体が優秀なので、優秀の基準が極めて高くなってしまうケースもあります。)

よくいるGDで間違った勝利方法を考えている人の例を出します。

「GDではファシリテーターや書記をやったほうがいい」
「GDではなるべく多く発言したほうがいい」

「GDでは一番目立った方がいい」

こういう人がいるのですが、ただの馬鹿です。

・なんの役割を行うかは全く評価基準になりません。
・無駄な発言をするくらいならしない方がマシ。
・よくわからないことを言って議論をクラッシュして目立つ人がいます。

では、GDで通過するにはどのような振る舞いをすればいいのでしょうか?

当たり前ですが、最も価値を出している且つそれが面接官に認識されている状態が好ましいでしょう。GDにおいて最も価値を出しているというのはどういうことかというと、建設的な議論ができているということです。建設的な議論をするためには大きく2点重要なことがあります。それは、

<< 建設的な議論をするために重要なこと>>
・論点の把握
・議論の構造化

です。

1つ目の「論点の把握」とは、
要は"今何を議論すべきか""何を課題と捉えるか"をきちんと把握し、議論を修正していくことです。
議論の例を下に示します。

この議論の中では現在アイデアを出すフェーズである。
Aさん:「XXXってうのがありますね」
Bさん:「YYYっていうのもありだと思います」
Cさん:「ZZZも良いね」
Dさん:「Cさんの意見良いんだけど、ちょっとそれはダメじゃない?現実的に考えて......」
Cさん:「でもさ......」
Aさん、Bさん:「............。」

こういうことが結構起こります。特に理系の大学院生とかで分析思考が得意な人たちにありがちです。細かいところまで気にできてしまう賢さがあるからこそこういうことが起こります。
ここで重要なのは、あくまで今はイデアを出すフェーズであり、イデアを評価するフェーズではないということ。
これが意識できないと時間を無駄にしてしまったりなんてことがよく起こります。
・今何を議論すべきなんだろう?
・この問題ってそこまで議論する必要あるのか?
ということを常に意識して議論をすると、意味のある発言ができると思います。

 

2つ目に、「議論の構造化」です。
これは言い換えれば、「まとめる」とか「つながりを作る」ということです。
よくロジックツリーとかいう言葉をきくと思いますが、そこで「要素の分解」ができる人は多くいます。且つGDの場合はチームで行うので、皆で意見を出せば要素の分解はできることが多いです。
一方で、議論をまとめる力がある人は相対的に少ないように感じるので、構造化できると賢いと思われます。
この構造化ができると議論の漏れや被りが無くなります。
下に一つ例を示します。

【ディズニーランドへの行き方についてのアイデア出しにおいて】
Aさん:「飛行機っていう方法があると思います!あとは徒歩!」
Bさん:「電車とか新幹線!」
Cさん:「一回ここまでに出たアイデアをまとめてみるね」
Cさんはここで一旦出たアイデアを構造化します。出たアイデアに関係性がないかを探します。
"飛行機" = 移動、"徒歩" = 移動、"電車" = 移動、"新幹線" = 移動
、があればもあるんじゃないか?
Cさん:「フェリーもあるね」

このように構造化すると、いわゆるフレームワークみたいなものを作ることができ、新しいアイデアに気が付いたり、他の事象に転用することができます。この本はオススメです⬇︎
問題解決プロフェッショナル - 思考と技術

 

最後に、建設的な議論とは別に大切なことは、
「気持ちいい会話」
をすることです。これができていない人がたまにいます。
特に、賢い人にありがちなのが、「論破する」「イライラする」ということで評価が低くなるパターンです。意見が対立した時に、相手の話を全く聞かずに自分の意見の正当性をつらつらと並べて論破するとか、相手の言っていることに対してバカだなぁっと思ってイライラしちゃうとか。こういうのは賢いのに落ちてしまう人の原因として多い気がします。
論破するのではなく一緒に議論を作り上げていくというマインドを持って、全てにおいて相手へのリスペクトをしている前提で会話をする。この意識を持つと、面接官からしても一緒に働きたいと思います。また、同じチームのメンバーから信頼されるので、一気に議論を先導しやすくなります。

・論点の把握
・議論の構造化
・気持ちいい会話

この3点が意識できれば、GDで落ちることはないと思います。